公開日:2026.08.30 更新日:2026.08.12

DV・モラハラがある場合も共同親権になる?単独親権の判断と安全

DV・モラハラがある場合も共同親権になる?単独親権の判断と安全

DV・モラハラのある配偶者との離婚で、共同親権を強いられないか不安な方にとって、この問題は結論だけでなく、何を確認してどの順序で動くかが重要です。焦って相手へ連絡する前に、事実と資料を整理しましょう。

裁判所は、虐待のおそれやDV等で父母が共同して親権を行うことが困難な場合、単独親権と定めなければなりません。安全を確保し、暴力の内容と共同決定が困難な理由を具体的に示します。

この記事では、制度・手続の基本、判断要素、必要資料と注意点を、2026年8月10日時点の公的情報を基に整理します。

※本記事は一般的な法制度の解説です。具体的な見通しや対応は個別事情により異なるため、公開前に岩澤 千洋弁護士の監修を受けてください。

DV等がある場合の単独親権ルール

共同親権と単独親権のどちらかが一般的な原則というわけではありません。ただし、子への害悪のおそれや、配偶者への暴力等によって共同して親権を行うことが困難な場合などは、必ず単独親権とするルールがあります。

  • 子への虐待・害悪のおそれ
  • 配偶者へのDV・脅迫
  • 父母が共同決定できない具体的事情
  • 共同親権が子の利益を害する事情

DVの主張があれば機械的に決まるのでも、合意がなければ共同親権にならないのでもなく、具体的事情を確認します。

最初に確認したいこと

結論を急がず、現在の状況と相手から届いた書面、これまでの経緯を時系列で整理します。口頭だけで進めず、後から確認できる記録を残してください。

  • 安全な場所と相談先を確保する
  • 被害と子どもへの影響を時系列化する
  • 相手との連絡方法を限定する
  • 住所秘匿・非開示を裁判所へ相談する

判断を分ける主なポイント

一つの事情だけで結論は決まりません。法律上の原則と個別事情を分け、相手の主張と自分の希望を具体的に比較します。

  • 暴力・脅迫の内容と頻度
  • 共同決定時の支配・威圧
  • 子どもの安全と心理的負担
  • 第三者を介した連絡でも困難か
DV時の親権4確認を整理した図解

準備しておきたい資料

資料は量よりも、日付と内容が対応していることが重要です。原本や連続した記録を保存し、違法・不適切な方法で新しい証拠を集めないでください。

  • 録音・メッセージ・写真
  • 診断書・警察・相談記録
  • 保護命令等の資料
  • 学校・医療・子どもの状況資料

手続の流れ

当事者間で整理できない場合は、内容に応じて家庭裁判所の調停・審判、訴訟等を検討します。申立先、費用、書類は公開時点の裁判所案内で再確認します。

  • 離婚調停で親権と安全配慮を伝える
  • 単独親権を求める理由を具体化する
  • 必要に応じて保護命令等を検討する
  • 訴訟では子の利益に関する証拠を提出する

進めるときの注意点

感情的な連絡や一方的な決め付けは、問題を複雑にすることがあります。安全上の危険がある場合は当事者間の話し合いより安全確保を優先します。

  • 共同親権の協議を二人だけで無理に行わない
  • 子どもを伝言役にしない
  • 安全情報を不用意に書面へ記載しない

共同養育を掲げるために、DV被害者へ直接連絡や対面協議を強いることは適切ではありません。

よくある質問

Q. DVがあれば必ず単独親権ですか

A. 裁判所がDV等により共同親権行使が困難と認める場合は単独親権とします。被害内容と共同決定への影響を具体的に確認します。

Q. 身体的暴力がなくモラハラだけでも対象ですか

A. 精神的・経済的な暴力も検討対象になり得ます。抽象的な呼称だけでなく、具体的言動、継続性、支配関係、子への影響を示します。

Q. 相手が共同親権を希望したら断れませんか

A. 父母の合意だけでなく、子の利益と法定事由に基づいて判断されます。安全上の事情を調停・訴訟で具体的に伝えてください。

Q. 共同親権でなくても親子交流は行われますか

A. 親権と親子交流は別の問題です。安全性や子どもの意向・負担を踏まえ、方法・制限を個別に検討します。

まとめ|事実と希望を分けて次の手続を選ぶ

この問題は、一般論だけでなく具体的な経緯と資料によって対応が変わります。早い段階で現在地を整理し、必要な手続を選びましょう。

岩澤法律事務所は、宮崎市橘通西にある法律事務所です。現在の状況と資料を確認し、ご事情に合う進め方を整理します。 離婚・男女問題相談の流れをご確認のうえ、お問い合わせフォームからご相談ください。

このコラムの監修者

岩澤 千洋弁護士

岩澤法律事務所

岩澤 千洋弁護士宮崎県弁護士会所属

日々の生活で生じる悩みの多くは法的な問題に分析することができ、何かしらの法的な解決(目的地)を見つけることができます。まずは、お気軽にご相談ください。どのような問題であれ、何事も依頼者の方の立場利益を第一に考えて、できる限り依頼者の方の利益にかなう解決(目的地)に向けて最善の努力をいたします。

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