公開日:2026.08.29 更新日:2026.08.12
DVから安全に別居・離婚するための準備|住所を知られたくない場合

配偶者からの暴力・脅迫・強い支配があり、安全に別居して住所を知られず離婚を進めたい方にとって、この問題は結論だけでなく、何を確認してどの順序で動くかが重要です。焦って相手へ連絡する前に、事実と資料を整理しましょう。
DVの危険がある場合、相手へ別居や離婚を予告せず、警察・配偶者暴力相談支援センター等と安全計画を作ってください。住所情報は住民票支援措置と裁判所の秘匿・非開示を別々に確認します。
この記事では、制度・手続の基本、判断要素、必要資料と注意点を、2026年8月10日時点の公的情報を基に整理します。
※本記事は一般的な法制度の解説です。具体的な見通しや対応は個別事情により異なるため、公開前に岩澤 千洋弁護士の監修を受けてください。
危険がある場合は話し合いより安全確保
身体的暴力だけでなく、脅迫、監視、経済的・性的・精神的な支配も相談対象になります。緊急時は110番へ連絡し、宮崎県女性相談支援センター等へ避難方法や保護について相談します。男性のDV相談も受け付けています。
- 緊急時は110番
- 宮崎県女性相談支援センターへ相談
- DV相談ナビ#8008を利用
- 安全な端末・連絡方法を確保
証拠を全部集めてから逃げるのではなく、生命・身体と子どもの安全を最優先にします。
最初に確認したいこと
結論を急がず、現在の状況と相手から届いた書面、これまでの経緯を時系列で整理します。口頭だけで進めず、後から確認できる記録を残してください。
- 避難先と移動方法を支援者と決める
- 身分証・薬・現金・連絡先を準備する
- 子どもの学校・医療・持ち物を確認する
- 位置情報共有や端末アカウントを点検する
判断を分ける主なポイント
一つの事情だけで結論は決まりません。法律上の原則と個別事情を分け、相手の主張と自分の希望を具体的に比較します。
- 現在の危険度と接近可能性
- 子どもへの暴力・連れ戻しリスク
- 保護命令の対象となる行為
- 住所・氏名の秘匿が必要か

準備しておきたい資料
資料は量よりも、日付と内容が対応していることが重要です。原本や連続した記録を保存し、違法・不適切な方法で新しい証拠を集めないでください。
- 写真・録音・メッセージ
- 診断書・受診記録
- 警察・相談窓口の相談記録
- 被害日時・場所・内容の時系列
手続の流れ
当事者間で整理できない場合は、内容に応じて家庭裁判所の調停・審判、訴訟等を検討します。申立先、費用、書類は公開時点の裁判所案内で再確認します。
- 支援機関と安全計画を作る
- 必要なら保護命令を検討する
- 住民票等の支援措置を自治体へ相談する
- 裁判所へ秘匿決定・非開示希望を相談する
進めるときの注意点
感情的な連絡や一方的な決め付けは、問題を複雑にすることがあります。安全上の危険がある場合は当事者間の話し合いより安全確保を優先します。
- 共用端末で避難先を検索し続けない
- 相手へ避難先を伝える人を限定する
- 提出書面へ現住所を不用意に記載しない
裁判所の非開示希望は必ず認められるとは限らないため、書面作成前に秘匿方法を確認してください。
よくある質問
Q. 今すぐ危険な場合はどこへ連絡しますか
A. 緊急時は110番です。宮崎県女性相談支援センター(0985-22-3858)やDV相談ナビ#8008にも相談できます。最新受付時間は公式ページで確認してください。
Q. 男性でもDV相談できますか
A. 宮崎県女性相談支援センターは、DV・ストーカー被害について男性の相談も受け付けると案内しています。
Q. 調停で相手と顔を合わせますか
A. 個別事情に応じ、ウェブ会議等を使い顔を合わせない工夫がされる場合があります。申立先裁判所へ事前に不安を伝えてください。
Q. 住所を裁判所へも書かなくてよいですか
A. 管轄や本人特定のため裁判所へ情報が必要な場合があります。秘匿決定や非開示希望の制度を確認し、自己判断で架空住所を書かないでください。
まとめ|事実と希望を分けて次の手続を選ぶ
この問題は、一般論だけでなく具体的な経緯と資料によって対応が変わります。早い段階で現在地を整理し、必要な手続を選びましょう。
岩澤法律事務所は、宮崎市橘通西にある法律事務所です。現在の状況と資料を確認し、ご事情に合う進め方を整理します。 離婚・男女問題と相談の流れをご確認のうえ、お問い合わせフォームからご相談ください。
このコラムの監修者
岩澤法律事務所
岩澤 千洋弁護士宮崎県弁護士会所属
日々の生活で生じる悩みの多くは法的な問題に分析することができ、何かしらの法的な解決(目的地)を見つけることができます。まずは、お気軽にご相談ください。どのような問題であれ、何事も依頼者の方の立場利益を第一に考えて、できる限り依頼者の方の利益にかなう解決(目的地)に向けて最善の努力をいたします。